フォトシネマ1 of 武松事業デザイン工房


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「つながり」を用意する

結局、横浜の旧都心の魅力は細部にこそあるということです。
故に、投網をかけるような再開発や、ひょっとすると商店街単位で情報を発信していこうとする事さえ、その魅力を塗りつぶしてしまうようなことになるのかもしれないと思うことがあります。

あるとき、南区に生まれ、最近、この横浜に帰ってきたというタクシーの運転手さんに出会いました。
彼、曰く、昔は元町のジーパン屋で友だちと待ち合わせをした。そこは当然、喫茶店でもないのに、半ば仲間たちの溜まり場のようになっていて、そこに行けば誰かがいた…
昔の横浜にはそういう場所がたくさんあって面白かったと。

もちろん、経済性を考えたら、逆行するような店舗経営なのかもしれませんが、みなとみらいができ、また、これから横浜駅周辺の再開発が進んでいけば、そうした牧歌的ともいえるような店舗を人々は、また懐かしがるのだろうと思います。せっかく商店会があるのなら、あまり新鮮みのないイベントを繰り返しているより、こうした店(というか場)をつくった方がいいのではないかと思うことがあります。

今、人々は、人と人とが繋がることを求め、その切っ掛けを探しています。そして、その「切っ掛け」は、一過性のイベントではつくり出せないものです。
しかも、個人の事業主がそれをするには、あまりにも負担が重すぎる…
だったら、みんなで協同して、それを実現すれば、と思うのですが。


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vol.1 IN SIGHT

結局、居心地を用意するということなのだと思います。そのために、もう一度来てみたいという店をつくり、街を掃除して、訪れる人を迎える。そのことは、そのまま、この街に「住み、暮す」人々にも居心地を提供することに繋がる…そういうことなのだと思います。
ハデな打ち上げ花火はどんなにお金をかけても一過性のもの。そして、今、消費文化から離れようとしているといわれる若い人たちには、そうしたことを見透かされているようにも思います。
そして、働く人たちが生き生きとしていること。たぶん、これからの時代、そのこと自体が「人を呼ぶ」ようになっていくのだと思います。

vol.2 chinese-compe.

残念ながら、今の「横浜中華街」、味の面での評判はあまり芳しいものではありません。テレビという媒体に乗って休日の集客が可能になったとしても、団体客の呼び込みに成功したとしても、近隣のお客様と疎遠になってしまっているのが、その善い証拠でしょう。
ポスターやチラシ、テレビ番組の中でよき中華街のイメージを発信しても、近隣のお客様は正直です。彼らの脚が中華街から遠のくなら、それは、やはり中華街のピンチなのだと思います。

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vol.3 1960/50 CLUB

前の世代が行なってきたことを踏襲するのではなく、自分たちの世代として、新しい解釈を加え、そうしたことから新しい歴史を積み重ねていく…そうしたことが求められているのに、そうした機運さえも盛り上がってこない。やはり、そのあたりが「無関心世代」といわれた所以でしょうか。しかし、誰かがやってくれるだろうと静観しているような状態にあることは明らかです。
というわけで、現在の40代、50代に向けて…

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vol.4 NEXT RECYCLING

一方で、リサイクルは無意味だという声も高まっている…。それは、なかなか成果が見えない状況へのある種の苛立ちの現れなのだということもできます。
中国は、未だに発展途上国を名乗ってはいますが、実態としては立派な先進国です。すでに消費文化も定着し、リサイクル資源についても自国内での調達が可能になりましたし、その必要にも迫られているはずです。つまり、日本で廃棄物を集め、それを選別し、中国に輸出してという構図も過去のものになろうとしているわけです。
リサイクルのプロを自称している人こそ、これからが読めない状況です。どうしていいのか判らないというのが本当のところでしょう。
でも、だからこそ「考える」しかないのです。見ないふりをして「これまで」を続けようとすること、部分的な修正で済ませようとすることは、危険に過ぎます。

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