フォトシネマ4 of 武松事業デザイン工房


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「資源」であること以上の付加価値を


ごちゃ混ぜになった資源を、単一の原料として取り出す。この精度を高め、できれば省力化を目指すというのが、80年代末から90年代にかけてのリサイクル業界のテーマでした。
そして、2000年を迎える頃には「ゴミなんだから処分」という考え方が覆され、この流れに、各地の自治体の呼びかけに応じて、多くの市民のみなさんが参加するというかたちが出来上がってきました。
しかし、いざ、分別が日常のことになってくると、そこにかかるコストや売れ口がなく、行き場を失った「やはりゴミである」という構図も浮かび上がってきました。そして、再び「ゴミなんだから燃やしてしまう」のも止むなしという見方が広がりもしました。

そうした、まさに「行き場のなさ」を解決するひとつの方策として、その行き場を海外に求めるという対策が講じられてもきましたが、すでに、中国も高度成長期からバブル期へという流れに入っており、消費文化も定着しています。故に、国内で再資源化のサイクルを回すことも可能になっています。
もちろん、海外に展開すれば、グローバルな先物取り引きなどの影響による価格の変動にも翻弄されることもあります。

そうした中で、地域に生きる小さなリサイクル業者はどうなっていったのか…
次の時代の活路を見出すことはできたのか…

苦境に立たされているのは、大手企業も一緒です。そして、そのことは異業種からの参入を招くことにも繋がっていきます。例えば、運輸業界の中に,運ぶだけでなく、製品の梱包、資料の保管などの倉庫業を兼ねる企業が出てきているように、アルミ缶を使用する飲料メーカーがリサイクル業を始めるなどということです。もちろん、飲料メーカーだけでなく、製紙、建材、鉄鋼、あらゆる分野で、やがては、そうしたことが起こるでしょうし、それについては、市民も、自治体も歓迎する動きになってくるはずです。

こうした流れの中で、かつて流通業において中間問屋が省かれていったように、地域の中小リサイクル業者は、恐らく淘汰の波にさらされます。


vol.4 NEXT RECYCLING

一方で、リサイクルは無意味だという声も高まっている…。それは、なかなか成果が見えない状況へのある種の苛立ちの現れなのだということもできます。
中国は、未だに発展途上国を名乗ってはいますが、実態としては立派な先進国です。すでに消費文化も定着し、リサイクル資源についても自国内での調達が可能になりましたし、その必要にも迫られているはずです。つまり、日本で廃棄物を集め、それを選別し、中国に輸出してという構図も過去のものになろうとしているわけです。
リサイクルのプロを自称している人こそ、これからが読めない状況です。どうしていいのか判らないというのが本当のところでしょう。
でも、だからこそ「考える」しかないのです。見ないふりをして「これまで」を続けようとすること、部分的な修正で済ませようとすることは、危険に過ぎます。

vol.1 IN SIGHT

結局、居心地を用意するということなのだと思います。そのために、もう一度来てみたいという店をつくり、街を掃除して、訪れる人を迎える。そのことは、そのまま、この街に「住み、暮す」人々にも居心地を提供することに繋がる…そういうことなのだと思います。
ハデな打ち上げ花火はどんなにお金をかけても一過性のもの。そして、今、消費文化から離れようとしているといわれる若い人たちには、そうしたことを見透かされているようにも思います。
そして、働く人たちが生き生きとしていること。たぶん、これからの時代、そのこと自体が「人を呼ぶ」ようになっていくのだと思います。

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vol.2 chinese-compe.

残念ながら、今の「横浜中華街」、味の面での評判はあまり芳しいものではありません。テレビという媒体に乗って休日の集客が可能になったとしても、団体客の呼び込みに成功したとしても、近隣のお客様と疎遠になってしまっているのが、その善い証拠でしょう。
ポスターやチラシ、テレビ番組の中でよき中華街のイメージを発信しても、近隣のお客様は正直です。彼らの脚が中華街から遠のくなら、それは、やはり中華街のピンチなのだと思います。

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vol.3 1960/50 CLUB

前の世代が行なってきたことを踏襲するのではなく、自分たちの世代として、新しい解釈を加え、そうしたことから新しい歴史を積み重ねていく…そうしたことが求められているのに、そうした機運さえも盛り上がってこない。やはり、そのあたりが「無関心世代」といわれた所以でしょうか。しかし、誰かがやってくれるだろうと静観しているような状態にあることは明らかです。
というわけで、現在の40代、50代に向けて…

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